読書感想文コンクールで入賞続々!
宮古高校2年生の三上陽楓さんと同じく2年生の舘下実乃さんが読書感想文コンクールで素晴らしい結果を残しました。
陽楓さんは第69回青少年読書感想文岩手県コンクールで最優秀賞、実乃さんは菊池雄星文化プロジェクト第56回岩手読書感想文コンクールで優秀賞を受賞しました。受賞した二人に、放送部の小笠原がインタビューをしました。
陽楓さんが選んだ本は「ラブカは静かに弓を持つ」で、上司からの命令で音楽教室に潜入捜査する橘のスパイという立場と、音楽教室という居場所の間で揺れる心を描いた物語です。
この本の魅力は、登場人物の心情描写がとても丁寧で、作品に入り込みながら夢中になって読めることにあります。陽楓さんは読んでいる中で、橘と音楽教室の人達の絆を感じて、とても感動したそうです。感想文を書く際には、素直な自分の感想を書くために、思いが伝わるよう、言葉選びに気をつけたそうです。
受賞を通して陽楓さんは、「素直な気持ちや考えを書いて良かったと思ったし、本が大好きなのでこれからもいろいろな本を読んでいきたいと思いました。」と話していました。
実乃さんの選んだ本は「普通のノウル」で、あまり年が離れていない母親がいて、父親がいないという一般とは異なる環境で育てられた主人公のノウルが「普通」という言葉の意味について考える物語です。
この本の魅力は人間の意識の違いから生まれる差別について問題視されている現代の社会の中で、物語を通してその差別について考えることができることにあります。実乃さんはこの本を読み、「普通」とは、一般的な考え方から決められるものではなくて、個人がそれぞれ定義していくものだと思ったそうです。感想文を書く際には物語の内容とそれについての自分の考えだけにならないように、自分の実体験も交えながら、本の主人公と重ね合わせて感じたことも書くようにしたそうです。
受賞を通して実乃さんは「物語を読んで思った、『普通とは何か』という問いについての自分の考え方が、世の中でも共感できるような考えだったと受賞してみて感じて、嬉しかった。」と話していました。
読書感想文を書くことで自身の考えを深め、読む力と書く力を養うことができます。また、本を読むことは自分の世界を広げることに繋がります。みなさんも勉強の息抜きに冬休みなど時間があるときに本を読んでみませんか。