3年ぶりの宮高祭 開催
全日制後期生徒会長の2年上田集士です。8月27日(土)に「宮高祭」が開催されました。その様子をお伝えします。
今年の「宮高祭」は、新型コロナウィルス感染症の拡大により規模を縮小して、本校の生徒のみで、3年ぶりの開催となりました。ステージ発表、校内・クラス展示、後夜祭の4つについて紹介します。
ステージ発表では、沿岸随一の充実度の宮古高校の文化部の発表と、2・3年生の総合的な探究の発表が行われました。
書道部は、大きな黒い紙に白い墨汁で「当たり前の日常に立ち塞がる壁も 笑顔の裏側で泣く声も すべて越えてとどけ 越えた先には青空がある 私たちは一人じゃない」大きい文字で「突破」と書きました。この言葉に込められた願いについて質問すると、2年D組書道部部長の三浦和奏さんは「この言葉には、今とても大変な時期で、たくさんの人が辛い思いをしていると思う。ですがそれを乗り越えて明るい未来を切り開いて欲しいという思いが込めて私達はパフォーマンスをしました。」と答えいただきました。
生物部は「マグネシウム電池を用いたモバイルバッテリーの作成」、「山口川と閉伊川の水質調査」、「植物と音との関係について」生物部の一人一人の研究成果を発表しました。
放送部は、第39回岩手県高等学校放送新人大会 最優秀賞(全国高総文祭出品)の「想蔵」と、1年生が作成し、第69回NHK杯全国高校放送コンテスト岩手県大会 優良賞を受賞した「新生遊覧船」を上映しました。
吹奏楽部は、イングランドのロックバンドの曲を吹奏楽用に編曲した「DEEP PURPLE メドレー」と吹奏楽部の十八番であり、吹いている人も聞いている人も楽しめる音楽の醍醐味が詰まった「宝島」の2曲を演奏しました。3年生は文化祭が最後の演奏となりましたが、学年の壁を超えた一体感があり力強く、表現性の高い演奏に多くの生徒が感動しました。
是非、来年の宮高祭では、いつも支えられている保護者の方だけでなく、地域の方々にもステージ発表を見ていただけたらと思います。
校内展示では、図書委員会が「出会いと別れの古本市」、美術部・茶華道部・書道部が「生徒の作品、活動紹介」、生物部が「1日限定動物触れ合いコーナー、宮古高校と生物を組み合わせたクイズゲーム、空気砲を使ったゲーム」をしました。
クラス展示では、1年生はA~C組、D~E組、2・3年生は文系クラス、理系クラスと分かれて企画をしました。
1年A~C組は「縁日」、D~E組は「フォトスポット」。縁日では射的、ヨーヨーすくい、かたぬき、輪投げ。フォトスポットでは2箇所フォトスポットを作り1枚無料でチェキ(インスタントカメラ)を撮ることができました。1年生ながら、上級生に負けない楽しめる企画が印象的でした。
2年文系クラスは「バルーンプール」、理系クラスは「フォトスポット&ストリートピアノ」。バルーンプールでは壁を風船で埋めるなど、空間全部風船で埋めるためにものすごいかずの風船を使い工夫して飾りつけをしました。また、風船を使ったミニゲームをして、バルーンプールから景品を探す企画は午前中1番の盛り上がりをみせました。ストリートピアノでは、多くの生徒や一部の先生が足を運び、企画場所の2階フロアに美しい音色が響き渡りました。2年生全員で創り上げる、楽しむという2年生の団結力を感じることが出来ました。
3年生文系クラスでは、「カジノ・射的」。High&Low、ブラックジャツク、ルーレットで遊びそのスコアが射的の球数となる。工夫された企画内容と、カジノゲームのルールの分からない人にも丁寧に笑顔でルール説明してくれた3年生、多くの人が1番楽しかった!と好評でした。理系クラスでは「脱出ゲーム」。廃病院をモチーフにし、4つのコースにある謎をといて回る。会場設計や手作りの置物、謎のクオリティーが高いと好評でした。3年生はコスプレをしている人が多く、チャイナドレスを着て女装した男子生徒、キョンシー、バニーガールの格好をした女子生徒など、いつもは見ることが出来ない3年生の姿を見ることが出来ました。
最後に後夜祭について紹介します。
後夜祭とは、文化祭を終え、第1体育館で生徒が出し物やパフォーマンスをするイベントです。今回の後夜祭は3年生が、第1体育館、1・2年生は各教室でのリモート配信で行われ、全部で8組の皆さんが、ダンス、フリップ芸、カラオケ、弾き語りなどのパフォーマンスをしました。8組それぞれの個性、面白さがありました。後夜祭後で3学年の先生方がサプライズで、受験生へ「栄光の架橋」を歌い激励のメッセージを送りました。
新型コロナウィルス感染症の拡大に負けず、今回このような形で3年ぶりに「宮高祭」を開催できたことで、宮古高校にとって大きな一歩を踏み出すことが出来ました。定時制、通信制、全日制の垣根を超えて、全校生徒で宮古高校のお祭りを楽しみ、絆を深めた1日となりました。